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格闘技用具の選び方~初心者が揃えるべき道具

# 格闘技用具の選び方~初心者が揃えるべき道具

1. 格闘技を始める前に知っておきたい基礎知識

高校生のみなさん、格闘技を始めようと思った理由は様々だと思います。強くなりたい、健康的な体を作りたい、あるいは単純に楽しそうだから。どんな理由であれ、格闘技は心身の鍛錬に最適なスポーツです。

しかし、格闘技を安全に楽しむためには、適切な用具を揃えることが不可欠です。間違った用具を使用すると、怪我のリスクが高まるだけでなく、技術の上達も妨げられてしまいます。

まず、格闘技にはボクシング、キックボクシング、空手、柔道、レスリング、総合格闘技MMA)など様々な種類があります。それぞれの競技によって必要な用具は異なりますので、自分が取り組む格闘技の種類を明確にしておきましょう。

また、用具を選ぶ際には以下のポイントを考慮することが大切です:

1. サイズや重さが自分に合っているか
2. 耐久性は十分か
3. 価格は予算内か
4. 品質と安全性は確保されているか

初心者のうちは、高価な専門用具よりも、基本的な保護具と練習用具を中心に揃えるのがおすすめです。技術が向上し、本格的に競技に取り組むようになったら、徐々に用具をグレードアップしていけばよいでしょう。

また、用具を購入する前に、所属する道場や部活動の指導者に相談するのも良い方法です。多くの道場では推奨ブランドや必須アイテムについてのアドバイスをもらえます。中には団体割引が効く場合もありますので、単独で購入する前に確認してみましょう。

初心者が陥りがちな間違いとして、見た目や流行だけで用具を選んでしまうことがあります。確かにデザインは大切ですが、それ以上に機能性や安全性を優先すべきです。特に保護具に関しては妥協せず、信頼できるブランドの製品を選ぶようにしましょう。

また、中古品の購入については慎重に判断してください。グローブやヘッドギアなど、直接肌に触れる用具は衛生上の問題があります。一方で、サンドバッグやミットなどは状態が良ければ中古品でも問題ないこともあります。

最後に、格闘技用具は消耗品です。特にグローブやバンデージなどは定期的に交換する必要があります。購入時の状態をいつまでも維持できるわけではないことを理解し、適切なメンテナンスと交換の時期を見極めることも、用具選びの重要なポイントです。

基礎知識を押さえたら、次は具体的な用具選びに進みましょう。それぞれの用具について詳しく説明していきます。

2. 格闘技の種類別に必要な用具リスト

格闘技の種類によって必要な用具は大きく異なります。ここでは主要な格闘技ごとに、初心者が揃えるべき基本的な用具をリストアップします。

【ボクシング】
• グローブ(スパーリング用10oz〜16oz、ミット打ち用8oz)
• ハンドラップ/バンデージ
• マウスピース
• ヘッドギア(スパーリング時)
• シューズ(ボクシング専用シューズが望ましい)
• 跳躍用縄(トレーニング用)
• ボクシングショーツ
カップ(男性の場合)

【キックボクシング/ムエタイ
• ボクシンググローブ(10oz〜16oz)
• シンガード(すね当て)
• ハンドラップ/バンデージ
• マウスピース
• ヘッドギア
• アンクルサポーター
• キックパンツ/ショーツ
カップ(男性)
• 女性用チェストガード(女性)

【空手】
• 空手着(道着/gi)
• 帯
• グローブ/拳サポーター(組手用)
• シンガード
• マウスピース
• ファールカップ(男性)
• 胴(防具)
• メンホー(顔面保護具)

【柔道】
• 柔道着(柔道gi)
• 帯
• サポーター類(必要に応じて)

レスリング】
レスリングシューズ
レスリングシングレット(ユニフォーム)
• ヘッドギア(フリースタイルレスリング用)
• ニーパッド

総合格闘技MMA)】
MMAグローブ(4oz〜6oz)
• ハンドラップ
• マウスピース
• シンガード
• ラッシュガード
MMAショーツ
カップ
• ヘッドギア(練習用)

ブラジリアン柔術(BJJ)】
柔術着(gi)
• 帯
• ラッシュガード(ノーギの場合)
• マウスピース
• イヤーガード(耳の保護具)

これらはあくまで基本的なリストです。所属するジム、道場、部活によっては特定のブランドや規格を指定されることもあります。また、競技レベルが上がるにつれて、より専門的な用具が必要になることもあるでしょう。

初心者の段階では、すべての用具を一度に揃える必要はありません。多くのジムや道場では、体験や入門時にグローブやヘッドギアなどの基本的な用具を貸し出してくれます。まずは最低限必要なものから始めて、徐々に自分の用具を増やしていくのが現実的です。

また、格闘技によっては季節によって必要な用具が変わることもあります。例えば、夏場は汗を多くかくため、予備のタオルや着替えが必要になるでしょう。冬場は体を温めるためのウォームアップウェアがあると便利です。

いずれの格闘技においても、水分補給用のボトルや汗を拭くためのタオルは必須アイテムです。これらは格闘技特有のものではありませんが、トレーニングを快適に行うために非常に重要です。

次の章からは、それぞれの用具について、選び方のポイントや注意点を詳しく解説していきます。

3. グローブの選び方~重量とサイズの重要性

格闘技の中でも打撃系の競技では、グローブは最も重要な用具の一つです。正しいグローブ選びは、怪我の予防だけでなく、技術の向上にも直結します。ここでは、初心者が知っておくべきグローブ選びのポイントを解説します。

【グローブの重量(オンス)】
グローブの重量はオンス(oz)で表示されます。一般的に、8oz、10oz、12oz、14oz、16ozなどがあります。

• 8oz〜10oz:ミット打ちや軽いトレーニング用。体重が軽い人や女性に適しています。
• 12oz:中間的な重さで、多目的に使えます。体重60kg前後の人におすすめ。
• 14oz:一般的なスパーリング(実戦練習)用。体重70kg前後の人に適しています。
• 16oz以上:重いスパーリング用。体重の重い人や、より高い防御性能が必要な場合に使用します。

初心者の場合、スパーリングをするなら14ozか16ozのグローブを選ぶのが無難です。重いグローブほど衝撃吸収性が高く、パートナーと自分の両方を守ることができます。

【グローブのタイプ】
グローブには主に以下のようなタイプがあります:

1. ボクシンググローブ:指が別々に分かれておらず、握りこんだ状態で固定されています。ボクシングやキックボクシングで使用。

2. MMAグローブ:指を動かせるようになっており、掴みや関節技が必要なMMA総合格闘技)で使用します。通常4oz〜6ozと軽量です。

3. パンチンググローブ/バッググローブ:サンドバッグ打ちなど、トレーニング専用に設計されたグローブ。手首のサポート性が高いものが多いです。

【サイズの選び方】
グローブのサイズ(S、M、L、XLなど)は、主に手の周りのサイズによって決まります。手首から拳をグーにしたときの周囲を測定し、メーカーのサイズチャートと照らし合わせて選びましょう。

適切なサイズのグローブは、手を入れたときにきつすぎず、かといって緩すぎないものです。特に親指の位置が不自然でないか、手首のサポート部分がしっかりフィットするかをチェックしましょう。

【素材】
グローブの素材も重要な選択ポイントです:

• 合成レザー(PU/ビニール):比較的安価で、初心者向け。耐久性は本革より劣りますが、お手入れが簡単です。
• 本革(牛革/馬革):耐久性に優れ、フィット感も良いですが、高価です。手入れにも手間がかかります。
• ラテックス/フォーム:内部のクッション材として使用され、衝撃吸収性を左右します。高品質なフォームは衝撃をよく吸収し、長持ちします。

【その他のチェックポイント】
• 手首のサポート:しっかりとした固定ができるものを選びましょう。マジックテープ式かひも式かも選択ポイントです。初心者はマジックテープ式が着脱しやすくおすすめです。
• 通気性:トレーニング中は手が蒸れやすいので、通気孔があるモデルだと快適です。
• ブランド:Winning、TITLE、Cleto Reyes、Venum、Hayabusa、Everlastなど、信頼できるブランドから選ぶのが安全です。

【初心者へのアドバイス
グローブを購入する前に、可能であれば実際に手にはめて試してみることをおすすめします。オンラインで購入する場合は、レビューをしっかり確認し、サイズ交換が可能なショップを選びましょう。

また、一つだけでなく用途別に複数のグローブを持つのが理想的です。例えば、スパーリング用に16oz、ミット打ち用に12ozというように使い分けると、効果的なトレーニングができます。

グローブを購入したら、使用後は必ず風通しの良い場所で乾かし、定期的に消臭・除菌スプレーを使用するとより長持ちします。内部に汗や雑菌が溜まると、不快な臭いの原因になるだけでなく、皮膚トラブルを引き起こす可能性もあります。

グローブは格闘技における「武器」であると同時に「防具」でもあります。自分に合ったグローブを選び、適切にケアすることで、安全で効果的なトレーニングが可能になります。

4. バンデージとハンドラップの巻き方と選び方

グローブの下に巻くバンデージ(ハンドラップ)は、手首や指の関節を保護するために非常に重要なアイテムです。適切なバンデージの選び方と正しい巻き方を知ることで、怪我のリスクを大幅に減らすことができます。

【バンデージの種類】
バンデージには主に以下の種類があります:

1. 伸縮性のある布製バンデージ
最も一般的なタイプで、綿やポリエステルなどの伸縮性のある布でできています。長さは通常2.5m〜5mで、幅は5cm程度です。初心者には扱いやすいこのタイプがおすすめです。

2. 伸縮性のないメキシカンスタイルバンデージ
プロボクサーなどが好んで使用する、伸縮性のない硬めのバンデージです。サポート力が高い反面、巻き方に慣れが必要です。

3. クイックラップタイプ(インナーグローブ)
手袋のように簡単に着けられる既製品で、バンデージを巻く時間がない場合に便利です。ただし、従来のバンデージほどのサポート力はありません。

【バンデージを選ぶポイント】
• 長さ:初心者は3m〜3.5m程度のものがバランスが良いでしょう。手が大きい人やより強いサポートが必要な人は4m以上のものを選びます。
• 幅:一般的には5cm程度が標準です。
• 素材:綿100%は汗を吸収しやすく肌に優しいですが、耐久性で劣ることも。ポリエステルや混紡素材は耐久性に優れています。
• 固定方法:親指ループとマジックテープ(ベルクロ)付きのものが初心者には使いやすいです。

【正しいバンデージの巻き方(基本編)】
1. 親指ループがある場合は、まず親指に通します。
2. 手のひらから始めて、手首を3〜4回巻きます。これで土台ができます。
3. 手の甲から指の付け根に向かって、斜めに巻いていきます。
4. 各指の間を通すようにクロスして巻くと、より安定します。
5. 残りのバンデージで手首を巻き、最後はマジックテープで固定します。

巻き終わったら、手を握ってみて違和感がないかチェックしましょう。きつすぎると血流が悪くなり、緩すぎるとサポート効果が得られません。

【上級者向けの巻き方】
技術が向上してくると、より専門的な巻き方も試してみるとよいでしょう。例えば:

• ナックルパッド(拳の当たる部分に小さなパッドを入れる)を使用する方法
• X字型に指の間を通して巻く方法
• 親指を完全に固定する方法

これらは練習を重ねて身につけていくものなので、最初は基本的な巻き方をマスターすることに集中しましょう。

【バンデージのケア方法】
• 使用後は必ず広げて乾かしましょう。湿ったまま丸めておくと雑菌が繁殖します。
• 定期的に洗濯します。ネットに入れて洗濯機で洗えるタイプが多いですが、商品の洗濯表示を確認してください。
• 洗濯後は形を整えて平干しするのが理想的です。
• 複数組用意して交互に使用すると、常に清潔なバンデージを使えます。

【よくある間違いと注意点】
• 巻く前に必ず手をきれいに洗い、乾かしましょう。汗や汚れがついたままだと皮膚トラブルの原因になります。
• 巻き方が毎回バラバラだと、一定のパフォーマンスが発揮できません。一定の方法でコンスタントに巻けるように練習しましょう。
• 使い終わったバンデージをグローブの中に入れたままにしないでください。臭いやカビの原因になります。
• バンデージが傷んできたら(ほつれや伸びきりなど)、新しいものに交換しましょう。

【まとめ】
バンデージは見た目以上に重要な用具です。正しく使えば手首や指の怪我を防ぎ、パンチの精度も上がります。最初は巻くのに時間がかかるかもしれませんが、練習を重ねるうちに素早く効果的に巻けるようになります。

道場やジムの先輩や指導者に自分の巻き方をチェックしてもらうのも良い方法です。また、YouTubeなどの動画サイトには様々な巻き方の解説があるので、参考にするとよいでしょう。バンデージの巻き方は格闘技の基本中の基本。しっかりマスターして、安全に練習に取り組みましょう。

5. 防具選び~ヘッドギア、シンガード、ボディプロテクター

格闘技において、適切な防具の使用は怪我の予防において非常に重要です。特に初心者の段階では、技術がまだ未熟なため、予期せぬ衝撃から身を守るための防具選びは慎重に行う必要があります。ここでは、主な防具の種類と選び方について詳しく解説します。

【ヘッドギア(ヘッドガード)】
ヘッドギアは頭部への衝撃を緩和し、特に耳や額、頬などを保護するための防具です。

■選び方のポイント:
1. フィット感:きつすぎると頭痛の原因になり、緩すぎると保護機能が低下します。調整可能なタイプを選びましょう。
2. 視界:前方や周囲の視界を妨げないデザインが理想的です。特にボクシングでは横からの攻撃も見えることが重要です。
3. 保護範囲:頬、額、耳などどの部分を重点的に守りたいかによって選びます。MMAなど下からの攻撃もある競技では、顎までカバーするタイプが安心です。
4. 通気性:激しい運動中は大量に汗をかくので、通気孔があるモデルだと快適です。
5. 素材:外側は耐久性のある合成皮革、内側はクッション性の高いフォームが一般的です。

■サイズの選び方:
頭囲を測定し、メーカーのサイズチャートを参照します。多くの場合、S(小)、M(中)、L(大)、XL(特大)などで表示されています。試着して確認するのがベストですが、通販の場合は頭のサイズをしっかり測ってから購入しましょう。

■メンテナンス:
使用後は内側を除菌スプレーで拭き、風通しの良い場所で乾かします。汗や皮脂が溜まると不衛生になるだけでなく、素材の劣化も早まります。

【シンガード(レッグガード)】
シンガードはすねを保護する防具で、キックボクシングや空手などのキック技を使う格闘技では必須アイテムです。

■選び方のポイント:
1. サイズ:すねの長さに合ったものを選びます。足首から膝下までをカバーするのが理想的です。
2. 固定方法:マジックテープ式、スリップオン(ソックスタイプ)、紐式などがあります。初心者はマジックテープ式が着脱しやすくおすすめです。
3. 素材:合成皮革やナイロン製のものが一般的です。内部のクッション材の厚さと密度も重要なポイントです。
4. 形状:足の形状に合わせた曲線デザインのものがフィット感が高く、ずれにくいです。

■メンテナンス:
使用後は汗を拭き取り、風通しの良い場所で乾かします。匂いが気になる場合は、除菌消臭スプレーを使用するとよいでしょう。

【ボディプロテクター(胴プロテクター)】
胸部や腹部への衝撃を緩和するための防具です。特に空手や拳法などの競技で使用されます。

■選び方のポイント:
1. サイズ:体のサイズに合ったものを選びます。小さすぎると保護範囲が狭くなり、大きすぎると動きを妨げます。
2. 重さ:軽量タイプだと動きやすいですが、保護性能はやや劣ります。初心者は保護性能を優先したほうが安心です。
3. 固定方法:肩紐や腰紐でしっかり固定できるものを選びましょう。激しい動きでもずれないことが重要です。
4. 素材:外側は耐摩耗性のある素材、内側はクッション性の高い素材が理想的です。

■メンテナンス:
汗をよく拭き取り、定期的に除菌スプレーなどでケアします。長期間使用しない場合は、型崩れしないよう平らな場所に保管しましょう。

【その他の重要な防具】

■ファールカップ(男性用):
股間部を保護する重要な防具です。サイズはS、M、Lなどで選びますが、体格に合ったものを選びましょう。スポーツタイプとボクシングタイプがあり、競技によって適したものが異なります。

■チェストガード(女性用):
女性の胸部を保護するための専用防具です。サイズ選びが重要で、きつすぎると呼吸が制限され、緩すぎると保護機能が低下します。

■マウスピース:
歯と口内を保護するための必須アイテムです。既製品と歯型に合わせたカスタムタイプがあります。初心者は使いやすい既製品から始め、慣れてきたらカスタムタイプに移行するのがおすすめです。

【防具選びの一般的なアドバイス
• 予算内で最高品質のものを選びましょう。防具は安全に関わるものなので、ここでのコスト削減は危険です。
• 所属するジムや道場の規定に合ったものを選ぶことも重要です。競技によっては使用できる防具の種類や規格が定められていることがあります。
• 防具は消耗品です。劣化したら迷わず交換しましょう。特にクッション材が潰れたり、固定部分が緩んだりした防具は保護機能が低下しています。
• 他人の防具の貸し借りは、衛生面から避けたほうが無難です。特にマウスピースやヘッドギアなど直接肌に触れるものは個人専用にしましょう。

適切な防具の選択と使用は、格闘技を安全に楽しむための基本です。初期投資としては負担に感じるかもしれませんが、怪我の予防と技術向上のためには必要不可欠な要素です。自分の体を守るための投資と考えて、質の良い防具を選びましょう。

6. シューズとウェア~動きやすさと耐久性を考える

格闘技をする上で、適切なシューズとウェアの選択は、パフォーマンスだけでなく怪我の予防にも大きく影響します。動きやすさと耐久性を両立させたアイテム選びについて詳しく見ていきましょう。

【格闘技シューズの選び方】

格闘技の種類によって、最適なシューズは異なります。それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが大切です。

■ボクシングシューズ
ボクシングシューズは軽量で、足首をサポートする高さがあるのが特徴です。通常、ハイカットとローカットの2種類があります。

• ハイカット:足首までしっかりカバーし、サポート力が高いです。初心者には安定感があるこちらがおすすめ。
• ローカット:軽量で動きやすいですが、足首のサポートはやや弱くなります。

選ぶポイント:
1. フィット感:きつすぎず、緩すぎない、ちょうど良いサイズを選びましょう。靴下を履いた状態で試着するのがベストです。
2. 軽量性:軽いほど動きやすく、足の疲労も軽減されます。
3. グリップ:床面とのグリップが良いものを選びましょう。滑りやすいと怪我の原因になります。
4. 通気性:長時間の練習でも蒸れにくい素材が理想的です。

レスリングシューズ
レスリングやMMAなどのマット競技では、グリップ力の高いレスリングシューズが適しています。

選ぶポイント:
1. ソールの素材:柔軟性があり、マットへのグリップが強いものが理想的です。
2. 軽量性:動きの俊敏性に影響するため、できるだけ軽いものを選びましょう。
3. サポート性:関節の動きを制限せず、かつ安定感のあるデザインが望ましいです。

総合格闘技MMA)用シューズ
MMAでは素足で試合を行いますが、練習用にはレスリングシューズやトレーニングシューズを使用することが多いです。

■空手・拳法などの武道
多くの場合、素足で行いますが、練習用や移動用に軽量の武道シューズを用意すると便利です。

【格闘技ウェアの選び方】

格闘技の種類によって、着用するウェアも異なります。

■ボクシング・キックボクシング用ウェア
ショーツ/トランクス:動きやすく、汗を吸収するものが理想的です。ウエスト部分はゴム製かドローコード付きのものが安定感があります。
• タンクトップ/Tシャツ:吸汗速乾性のある素材のものを選びましょう。ピッタリしすぎるものや、逆にブカブカのものは動きを妨げる可能性があります。

柔術・柔道・空手などの道着(Gi)
• 素材:綿100%が一般的ですが、ポリエステル混紡のものは乾きやすく、シワになりにくい特徴があります。
• 重さ:薄手(軽量)、中厚(ミディアム)、厚手(ヘビー)があります。初心者は中厚くらいが扱いやすいでしょう。
• サイズ:身長と体重に合ったサイズを選びます。袖や裾が短すぎると競技規定に反する場合があります。

■ラッシュガード
MMA柔術のノーギ(道着なし)練習では、ラッシュガードが一般的です。

選ぶポイント:
1. フィット感:きつすぎないものを選びましょう。動きを制限せず、かつ摩擦から肌を守る役割があります。
2. 耐久性:頻繁な洗濯や激しい動きに耐えられる丈夫な縫製のものが望ましいです。
3. UVカット機能:屋外で練習する場合は、UVカット機能があるとなお良いでしょう。

【その他のウェアアイテム】

■インナーウェア
• コンプレッションウェア:筋肉をサポートし、パフォーマンス向上に役立ちます。特に寒い季節は保温効果も期待できます。
• インナーショーツ:特に男性はカップ(ファールカップ)を固定するためのインナーショーツが必要です。

■ソックス
• ボクシングやキックボクシングでは、シューズ内での滑りを防ぐため、薄手で吸汗性の高いソックスが適しています。
• 柔道や柔術など素足で行う競技の場合、足の衛生管理のためにも練習前後に履くソックスを用意しておくと良いでしょう。

【ウェア選びの一般的なアドバイス

1. 機能性重視:見た目だけでなく、動きやすさ、耐久性、吸汗速乾性などの機能面を重視しましょう。

2. 適切なサイズ選び:きつすぎると動きを制限し、大きすぎると引っかかる危険があります。特に道着は洗濯で縮む可能性があることも考慮してサイズを選びましょう。

3. メンテナンスのしやすさ:頻繁に洗濯することになるので、洗濯機で洗えて乾きやすい素材を選ぶと便利です。

4. 予備を用意する:特に汗をかきやすいTシャツやインナーウェアは、複数枚用意しておくと良いでしょう。長時間の練習や合宿などでは着替えが必要になることがあります。

5. 季節に合わせた選択:夏はより通気性の良いもの、冬は保温性の高いウェアを選ぶなど、季節に合わせた選択も重要です。

シューズとウェアは、毎回の練習で使用する基本アイテムです。初期費用はかかりますが、適切なものを選ぶことで練習効率が上がり、怪我のリスクも減らせます。特にシューズは足や膝の怪我に直結するため、予算の許す限り良質なものを選ぶことをおすすめします。

また、所属するジムや道場の規定に従った服装を選ぶことも大切です。特に伝統的な武道では、服装に関する規定が厳しい場合があります。指導者や先輩に相談しながら、適切なウェアとシューズを揃えていきましょう。

7. トレーニング用具~ミット、サンドバッグ、シャドーボクシング用品

格闘技の技術向上には、適切なトレーニング用具を使った練習が欠かせません。ここでは、初心者が知っておくべき主要なトレーニング用具とその選び方について解説します。

【パンチング・キックミット】

パンチングミットやキックミットは、パートナーとの練習に使用する重要な用具です。コーチや練習相手がミットを持ち、それに向かってパンチやキックの技術を磨きます。

■種類と特徴
1. フラットミット(パンチングミット):手のひらサイズの平たいミットで、主にパンチの練習に使用します。
2. フォーカスミット:より小さく的を絞ったミットで、正確性とスピードを鍛えるのに適しています。
3. タイパッド(キックミット):キックの衝撃を受け止めるための、より大きく厚みのあるパッドです。
4. ボディプロテクター(胴ミット):体に装着して使用するタイプのミットで、ボディショットの練習に使います。

■選び方のポイント
• 耐久性:繰り返しの衝撃に耐えられる丈夫な素材で作られたものを選びましょう。
• 重量:軽すぎると衝撃で飛ばされ、重すぎると持ち手の疲労が早まります。
• グリップ感:持ち手が滑りにくく、長時間持っていても疲れにくいデザインが理想的です。
• クッション性:適度なクッションがあると、パンチやキックの衝撃を和らげ、両者の怪我を防ぎます。

■注意点
ミット打ちは必ずパートナーが必要なトレーニングです。初心者のうちは、経験者や指導者と練習するのが望ましいでしょう。自分で購入する前に、所属するジムでどのようなミットが使われているか確認することをおす